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英梨々は拙者が守るでござる!【ネタバレ有】

※この記事は澤村スペンサー英梨々が好きなだけで冴えない彼女の育て方を見た人の映画の感想です。ネタバレを非常に含んでいます。

 

はいどうもー!でござる!!!

 

ご無沙汰でござる、拙者はdアニメストア藩の武士がべ……ではなく「英梨々真守」と申す者でござる。

少し前に『冴えない彼女の育て方fine』を見て意を決心し改名を行なったでござる。

これだけ知を出せばそなたらももうお判りであろう。

これから話すことは『冴えない彼女の育て方fine』を見たオタク(と言っても武士でござるが藁)のある感想でござる。

本当は前回書いた記事を書いてからの空白の期間拙者が最近のアニメをたくさん視聴しオタクとしてめぼしき成長をしたことを伝えたかったのでござるが本題を綴ることへの欲深きこと冴えかののストーリーの如しでござる。

では早速話綴らせていただくでござる

 

冴えかのを見たことなき方へ

本題に入る前に、そなたら『冴えない彼女の育て方』は知っているでござるか?このぶろぐでは作品を少しでも知らないと楽しめないでござる。心して読んでもらいたいでござるが念のためうつけにも分かるよう軽く説明を入れておくでござる

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左下の金髪の可愛い子ちゃんが萌え幼馴染澤村スペンサー英梨々、真ん中の白い帽子の子がメインヒロインの加藤恵、右下の黒髪の方が先輩お姉さんの霞ヶ丘詩羽加藤恵の横二人が親戚と後輩でござる。この五人がこの作品のヒロインでござる。この5人と主人公がゲームを作りながらこの5人で主人公の取り合いをするアニメでござる。この正妻戦争の行方がやはり気になるでござるなあ、1人参加してないようなものでござるがポジション故他のキャラをかき混ぜているのもいい存在であった。

まあ正妻は恵でござるがな、初見殿。

テレビアニメは一期と二期が放送されており多分めちゃくちゃ人気のはずでござる。

そしてこのFineとついた映画版ではその続きから始まりストーリーが完結するまでやる話でござる。最近のアニメは一期だけやって放置されるものが続々と増えており、例えるなら桶狭間の戦いにおける鉄砲隊の三段撃ちのごとく作業的に各会社が続編を作るのを放棄しアニメ化発表、制作、放送とあたらしきアニメを作る状態が続いているでござる。

そのようなアニメ戦国時代でファンに支えられ熱心な製作委員会によって二期+映画で作品映像化を完成させられた冴えかのは素晴らしき作品であること言うまでもなし。見てないうつけ者はこのぶろぐを閉じ直ちに見るが良い!

 

そりでは本編に入るでござる〜

 

英梨々を守らねばならぬ所以

では早速語らせていただくでござる。

あたらしき名の通り拙者は英梨々殿が好きでござる。それ故この映画はエリモク(澤村スペンサー英梨々目的)にて見たでござる。されどこの映画は英梨々殿に厳しかったでござる。言わば、英梨々精神的リョナアニメでござった。テレビ版でも英梨々殿の不遇は続いていたでござるが劇場版はテレビ版の続き、英梨々殿不遇が続くのは仕方なきことわかっていたでござる……されど拙者はやはり英梨々萌え萌え同盟の一員、英梨々殿の苦しみは拙者らの苦しみ、でも拙者らスクリーンの手前にいる小さき者らにはこの結末を変えることはできない、作品に描かるる苦しい気持ちを共に苦しみ、英梨々殿涙流す時は共に流し、㐂ばしきことも共に喜ぶことしかできないのでござる。

拙者はこの映画に描かるる話からただ一つ…

英梨々は拙者が守りたい

との感想を持ったでござる。

そのような感想が出るのもそのストーリー故でござるな。ここからはストーリーに触れながら綴るでござる。

 

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ちょ、拙者、萌え

 

 

お話を思い出す〜テレビアニメ

ただその前にテレビの内容も念のため入れておくでござる。英梨々殿は主人公の幼馴染同級生であり、画の才ある女子で同人の春画を行う絵師でござった。これは詩羽殿が主人公の先輩であり、文の才ある女子でらいとのべる作家であることと対をなしているとも言えるでござるな。ちなみに恵殿はそのようなまばゆき才はあるとは書かれておらず平凡な女の子としての描かれ方が徹底されていたでござる。この作品では英梨々殿と詩羽殿が主人公に好意を寄せ互いをライバル視して火花散らして競い合っている描写と恵殿が主人公と少しずつ距離を詰めている描写が頻繁に描かれていたでござるな。まるで童話のウサギと亀の前半と同じようなものを感じたでござる!

 

テレビでショックであったのは二つほどあったでござる。

まずは二期十話。一つのゲームが完成して非常に良い評価故偉い人にスカウトを受けたスランプ中の英梨々殿。断る気でいるのにその人に会いそこでクリエイターとして言われて辛いこと、「下手くそ」と言われてしまった。その後英梨々はその悔しさをバネにスランプを脱出したでござった。そこで気がついたのは優しくて絵を描かなくても認めてくれる主人公といるのではなく偉い人といた方が本業の成長できる。主人公といては描けない。そこで泣く英梨々殿を見て拙者も思わず泣いてしまったでござる。

その前は主人公なら絵を描かなくても認めてくれるということを絶望したような顔で震えながら詩羽に話す英梨々はもはやトラウマ、あの回はあまり見たくもないという現実逃避したくなるシーンでござった。

もう一つは二期十一話。詩羽先輩殿が西の方へ行くと申し駅で英梨々殿に見送られる、そしてそこに主人公が来て別れ際に英梨々を差し置いてキスをしてしまうシーン………確かに英梨々殿と違い高校を卒業するからと言えど、主人公のファーストキスを奪ってしまうなんて…これは英梨々殿から見たらかなりの痛手、正妻戦争でのマウンティングをされてしまったのでござるなぁ。大きな旅立ちを見送る場で大きな差をつけられてしまったのでござった。

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これは『DOUBLE RAINBOW DREAMS』にこぶしを効かせる英梨々殿 藁

 

そのファーストキスが宴の場で恵殿にバレてしまうところが始まるのが映画であったな。

同様に書かせていただこう。

 

お話を思い出す Fineネタバレ

英梨々は主人公殿のあたらしきゲーム作りからは外れ詩羽殿と人気ゲームの新作に携わることになっていたため序盤は主人公達のいる場所から離れ関西で仕事をしていたでござる。

されどそこで問題が発生するのがこの映画、主人公達のゲーム作りが非常に忙しい時期に被りトラブルが発生して遠く離れた主人公の力を借りたいと言う状況を作ってしまったのでござる。もちろん呼んで来てもらい力を貸してもらえたおかげで解決する、帰って自分のゲーム製作に戻る、暇になった英梨々殿と詩羽殿も手伝い無事完成してヒット!めでたしめでたしこれが尤もな展開でござる。

これはテレビでも共通でござるがコンテンツを作る人間のリアリティのある努力、苦労がしっかりと詰め込められていて様々な側面から見ても楽しめるのがこの作品の魅力でござるな。

拙者は英梨々殿が好きなオタク(武士でござるが藁)という立場で見たからやはり気になるのは英梨々殿らの恋愛模様でござったな。

 

英梨々絡まる恋愛模様

もちろん先ほどのような簡略な話で済まないのがこのブコメでござる。

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これは新しく現れたヒロインに幼馴染キャラを揺さぶられたじたじ一期英梨々殿 藁

 

英梨々殿、詩羽殿の仕事のトラブルを解決するために己らを尤も理解してくれる人物つまり、離れた地で恵殿らと自分の仕事を進める主人公を呼ぶ必要が出てきてしまった。ここで呼ぶというのはどういうことか…ただでさえ英梨々殿らより着実に主人公と互いの好感度を上げ続けている恵殿から主人公殿を一時的に攫ってしまう、親友として恵殿の性格を理解している、そして自分や恵殿と主人公の距離感も何となく察している英梨々殿と詩羽殿からすれば、

ここで倫也を呼ぶ、恵と倫也を自分達の手で引き離すという行為はこの正妻戦争で自分達が完全に脱落することになってしまう程に恵と倫也の距離を近づけしまうものであることを感じてしまったのでござった。

途中からなんとなく、感じていた、いや分かっていた。

倫也は争いあってる英梨々や詩羽ではなく恵を選ぶ運命にある。

自分を選んでくれるのかもしれない、だって主人公は自分達のことを好きになっていたから。だからその気持ちを持ちながら才能ある2人は恋愛面でずっと対立していた、恵と倫也の距離が縮まっていく中。

それが終わってしまう。

 

二人はクリエイターの理性で、いやクリエイターとしての本能での選択で作品を完成させるため主人公を呼んで解決したのだ。自分達の女の子としての勝負を諦めて。

 

 

 

※ ここは映画の行間埋めを行なった拙者の解釈故事実を述べているわけではないでござる。

 

 

このシーンで泣いている英梨々を見て共感覚故拙者も泣いてしまったでござる。拙者はいつでも英梨々の味方でござる。でも拙者はただスクリーンの前で見ているだけ、中に干渉できない。拙者は無力なオタクでござる…

 

その後主人公達のゲーム製作を手伝いに、また恵殿の恋愛も応援する気でいた英梨々殿ら。しかし見た時点でわかってしまった。自分らの存在などいなくとも恵殿を裏切り英梨々殿らのところへ行ったことにより途切れた糸はまた繋がれてしまった、それも前よりも遥かに強く。英梨々推しの身分で見るそのシーンは甘酸っぱいけど苦かったでござる…重い幸せも人に振るえば凶器となるものであると知った瞬間であった。

その後英梨々殿と二人になった時、主人公の前で泣いた後

 

 

 

 

「私のこと好きだった〜?十年前好きだった〜〜?」

 

「知るか、知るか知るかぁ」

 

 

 

 

 

ちな拙者は一万年と二千年前から愛してるし八千年過ぎた頃からもっと恋しくなったでござるが?????????

 

英梨々殿の恋愛は終わった、英梨々殿のことを好きになってくれて自分も好きな幼馴染は別の人を選んでしまった。ここで脱落、それを徹底的に伝えてくるシーンと解釈したでござる。そう思うと…辛いでござる。嬉しそうな顔を見せられても、その状況で尤も幸せな英梨々を見せられても拙者は満足…しないといけないでござるか?

そこに畳み掛ける英梨々殿と恵殿の入浴シーン。最早お色気シーンとの認識は出来ず正妻接近イベントの様にしか見えなかったでござる。

そこで繰り広げられる正妻との主人公の話。

哀愁漂う感じに思えたのは拙者だけでござろうか。

拙者にとっての主人公は澤村スペンサー英梨々殿なのだから。もちろん実際は違うでござる。ラブコメの主人公は報われねばならぬ、英梨々殿のように最高級負けヒロインになるのはないでござろう、正妻戦争には詩羽殿と共に負けたでござるがこの二人を比べるとどうだろうか。先ほど書いた通り詩羽殿は倫也殿のファーストキスを奪ってしまった、このチョロいお嬢さまは共に負けた詩羽殿にもおいしいところを何度も奪われている筋金入りの負けヒロインなのでござる。この事実はいくら贔屓で見てもひっくり返らないのでござる。されどこのハッピーエンドを受け入れるならこれがキャラに合ってると表現して片付いてしまうのでござろう。何とも言えないものであるな。

こうして拙者の推す英梨々の恋の物語は綺麗に終わったのであった。

 

 

ぴーえす, 一番最後の倫也殿と恵殿の城に勝手にあがりこんだ英梨々殿の詩羽殿が浴室にいることを指差す顔がとても好みでござった。

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このような顔で指を指している姿、可愛らしいでござる。

 

ありがとう英梨々。

人情やら恋心やら混じりし故拙者は誠に感情をかき混ぜられたでござる、まさにペンは剣よりも強し、この作品が終わった時、拙者の内側はボロボロにされて島唄であった。

この作品に不満があると言うことはもちろんないでござる、合意の上で拙者は英梨々殿経由で精神的リョナを受けたのでござる。正しい筋道、道理にあった話の進み方による己の推しと定めたキャラの不遇、負け犬キャラの遂行を見せられたのでござった、このストーリーが主人公にとって正しいハッピーエンドへ至るために。

 

この作品を最後まで見て、最後まで英梨々殿を推し続けたことには微塵も後悔していないでござる、ストーリーによる心の傷はオタクの誇りでござる!もちろん英梨々の恋愛の結末を受け入れながら主人公と恵殿の誰にも壊せない平穏な生活を暖かく見守る所存でござる。

拙者は英梨々殿の今後の絵師としての活動で、1人と女の子としての人生で二度と負けないように祈っているでござるよ!

その祈りの意味を込めて…

 

 

 

 

 

 

英梨々は俺が守る!

 

 

 

 

 

 お し ま い