9月22日に見た夢
がべです。
これが年内最後か最後から2番目のブログのネタです。
気が向いたら1年間の振り返りの記事を書きたいなとか思ってたり思ってなかったり、です。
今年も1年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
前置き
お忙しい中、お越しいただきありがとうございます。
がべです。
今日は「俺が見た夢大賞」の授賞式を行わせていただきます。
本来であれば豪華な式場を借りて行われるはずでしたが、今年はある流行病のせいで、ブログの文章上で済ませることになりました。
大変嘆かわしいですね…
「俺が見た夢大賞」は毎年がべが見た夢の中で最も面白かった夢が選ばれます。
ここでいう面白いというのは腹を抱えて笑えるという意味ではなく興味深かったり、創作物としても申し分のない内容のことを指します。
〜俺が見た夢大賞 発表〜
俺「俺が見た夢大賞を発表させていただきます。」
トイレに閉じ込められた夢「ついにこの時が来たか…」
雨上がりにウユニ塩原のようになった近所の道を歩いて家に帰る夢「楽しみすぎるぜ、まあ俺に決まってるがな」
ファ○ニストがゲーセンに性的コンテンツ検閲に来る夢「遂に来た、私の晴れ舞台」
急に音ゲー覚醒して上手いスコア出る夢「お前ら静かにしろ!来るぞ!」
ドラ○エの魔王の元で畑を耕す夢「ドキドキ」
俺「俺が見た夢大賞に選ばれたのは、こちらになります。」
ジャーン
9月22日に見た夢「え?僕?」
俺「おめでとうございます。」
9月22日に見た夢「みんなありがとう」
他の夢「神に感謝」「フン」「くっ」「9月22日に見た夢に負けた」「妥当な順位ですね」
俺「オウ( ´///_ゝ///`)」」
俺「ということで、受賞おめでとうございます!」
9月22日に見た夢「ありがとうございます!まさか受賞できるなんて思いませんでした!」
(メダルを持った9月22日に見た夢の記念撮影)
今年は例年と異なり晩餐会は行われません。
これにて、俺が見た夢大賞の授賞式を終わります。
皆様、最後まで見ていただきありがとうございました。
??????
何この茶番
というわけで、
今年見た夢の中で最も面白かった夢は
9月22日に見た夢
でした。
こちらが当時の反応です。
夢リセマラ野郎
すごい喪失感でした。
その1日が終わり、寝る時も同じ夢が見られるように願いながら寝たということを今でも覚えています。
もちろんその日も、2ヶ月以上の間同じような夢は見られてません。
元々見た翌日辺りにブログに書こうと思っていましたが、下書きに大まかな展開と途中までを書いただけで完成させることができませんでした。
いや、書くことで陰鬱な気分が再発してしまうことを恐れていたのかもしれん。
ってことで今回は下書きに残されたあらすじと自分の記憶を頼りに、話の繋がりを少し補いつつ丁寧に書きます。
小説調?に書こうとしたんですけど、夢って起きてる奇妙な事柄ばかりで風景とか鮮明に覚えてないですし描写は元々難しいしでかなり中途半端な文章になった気がします…泣ける
長いですが読んで「私まで辛くなった…」「え?浅」「その人物、実は僕です…」などなど思ってもらえれば幸いです!
ここまでが前置き!
9月22日に見た夢
ひどく後味の悪い夢を見たので、そのことについて書きたい。
稚拙な文章だが、残しておきたいのだ。
1
俺は大きな荷物と共に大型客船に乗りこんでいた。
俺は中学生だった。
周りにいた中学の時仲良くしていた友人と軽い言葉を交わしながら、今日の予定を楽しみにしていた。
今日は中学校の修学旅行で北国の方に行くことになっていたようだった。時期は5,6月だったと思う。
俺は早速荷物を置き、パーティ会場のような場所に行った。
そこではホテルの朝食バイキングスペースのように食べ物が置かれ周りに沢山の同じ中学の人がいた。
俺は適当にご飯を取った後、近くのソファで友人と雑談をしていた。
しばらくすると突然誰かが俺の腕を掴んできた。
「がべやっと見つけた〜」
(下の名前を呼ばれたのだが、がべと書き表すことにする)
隣に記憶にない人がいた。
「どうしたの?僕のこと知らない!みたいな顔して。」
「…いや、覚えてるよ。ちょっとびっくりしただけ。」
「そっか、僕のこと忘れるわけないもんね!」
最初は隣で突然イチャつこうとしてきた人が誰か分からなかったが、制服で女性であるということ、そして目を見ているうちにその子が彼女であることを思い出した。
彼女と付き合い始めたきっかけは、去年の夏に複数人でカラオケに出かけたときだった。
元々はほぼ関わりが無かったのだが、カラオケと他に立ち寄った場所でお互いのことを知って少し惹かれあい、話すようになった。その後、今の関係に至った。
付き合い始めてからは中学生らしい恋愛と言い表せる、ただただ恥ずかしくて甘い思い出ばかりを作っていた。平日は登下校が一緒で時々帰ってからまた会って何かする、休日はお互いの家や、地元のショッピングモールなどで一緒の時間を過ごす。
中学生っぽい、お金をあまり使わずただ一緒にいる時間を増やすための行動。
行楽シーズン、クリスマス、年末年始、バレンタイン、ホワイトデー、誕生日、それぞれの行事も「カップルとして正しく」過ごしていた。
色々な行事を一緒に過ごしてきたが、花火大会だけまだ一緒に行けていなかった。
付き合う前に一緒に行った花火大会、付き合ってからもう一度行きたいと言っていたのを昨日のことのように覚えていた。
「あんなに楽しかった時間、忘れるわけない。」
彼女についての記憶を思い出した俺は、彼女とご飯を食べつつ雑談をしていた。
彼女と過ごす時間は思い出だけではなく、この瞬間も楽しかった。
(こういうの恥ずかしくて書きにくいよね…)
その時、乗組員みたいな人から声をかけられた。
「楽しそうなところ失礼するわね。それぞれの顔写真を撮らせてもらってもいい?こちらの客船で施設を使うのに顔写真付きのパスポートを発行しているところなの。」
俺たちは撮影場所に行った。
俺は1人で写真を写ろうとすると彼女が入ってきた。
「すいませーん、僕たち付き合ってるんで一緒に写ってもいいですか?」
「あら〜、若いっていいわね。でもこれは個人写真だからだめなの、ごめんなさいね。その代わり、終わったらツーショット撮ってあげるわね」
「そうですかー、ありがとうございまーす。」
こうして彼女とツーショットを撮った。
「また一つ思い出ができたね。大切にしてね。」
彼女に言われた通りこの写真は旅行の思い出になるだろう。
到着の時間になりそうな時、船内にアナウンスが響いた。
「トラブルが発生したため、船到着の場所を変更とさせていただきます。○○中学校の生徒の皆さんは…」
何のトラブルにあったのか分からないが、どうやら本来到着するはずの場所ではないところで止まってしまったようだった。
俺たちはかなり戸惑っていたが、やがて先生達と乗組員がやってきた。
「非常に申し訳ないのですが、皆さま荷物を持ち、こちらの緊急脱出口の方から出席番号順に外に出てください。そこから出た後、個人個人でこの場所を目指してください。道は…」
どうやら今いる場所から最初の目的地まで歩いて行けとのことだったようだ。
俺たちは準備を整えると客船の中の坂を下り、緊急脱出口の方に向かった。
彼女とは一時的に離れることになった。
「俺、先行くね」
「何かすごい遠くに行っちゃう気がする!また会えるよね!」
「一時的に離れるだけだから」
「それでも何か不安なの。あとさ、来月の花火大会…一緒に行こうね!」
なぜ今そんな先の話をするんだろう、と思った。
とりあえず俺は頷いた、もちろん花火大会には一緒に行きたいからだ。
彼女と目を合わせると甘い記憶を再び思い出した。
俺は彼女に言葉を交わした後、先に外に出た。
「僕のこと、忘れないでね。」
2
船から外に出ると、吹雪に見舞われていた。
目の前には大きな坂があり、目的地はその坂を登って右に曲がったところにあるとのことだった。
俺は前後にいた友人と共に目的地へと歩いた。
なぜか俺は船を出てここに着くまでにすごい時間が立っている気がした、その間に隔たりがあるような気がしてならなかった。
何年も経っているような感覚があった、彼女との花火大会の約束は果たせなかったのかもしれない。
俺たちは目的地を目指して黙々と坂を登り始めた。
この道は高校の通学路の途中にあった坂に似ていた気がする。
しばらく登ったところで、途中で横道が見えた。
そこで、1人が本来の道順よりもこちらで行った方が早く着くと言いだした。
俺たちは話し合った後、集まりの何人かがそのメンバーについて行き姿を眩ませた。俺を含め残されたメンバーは引き続きその坂を登った。
時間が経つにつれ、吹雪は段々と強くなっていた。
先ほど見えていた景色は辺りを見回しても見えなくなった。先程まで話してきた友人も声が遠くなって行き、声が聞こえなくなってしまった。
俺は猛吹雪の中1人になってしまった。
しかし、俺は目的地に辿り着くため、彼女に再会するためひたすら坂を登り続けた。
ただひたすらに寒い。
そして坂を登り終えた道を曲がり、目的地に…
辿り着かなかった。
どこまで歩いても景色は真っ白のまま。坂を登り終え平らな道を歩く俺には前後左右の区別すらつかなくなってしまった。
俺は本当に目的地に向かえているのだろうか。
もう何時間歩いたか分からない、寒さで体力を消耗し、景色も真っ白のまま変わらず目的地に着く気配も無い。
弱気になるも彼女とまた会うという目的を思い出し進み続けた。
彼女の存在というただ一つの支えがあることで前へ進めている。
その彼女の名前、なんだっけ。
しばらく方向を変えずに歩いていると、屋根と光のようなものが見えた。近づいて見るとバス停だった。
友人との話でバスを使えば目的地に辿り着けるという話をしていたことを思い出した。
しかも偶然にもバスが停まっていた。
もはや吹雪の中地面も真っ白に見えたため白い中にポツンとバスが停まっている姿は少し異質だった。
乗っていいのか不安になるが、もう歩くのは限界だった。
俺はそのままバスに乗り込んだ。
バスに乗ると突然、頭の中に彼女の声が響いた。
「そのバスには乗らないで、早く降り…」
俺はそれが聞こえると同時にバスを出ようとしたが、勢いよくバスの扉が閉まった。
俺はドキッとしてそのままバスを出る機会を失った。
「お客様、バスの方出発させていただきます。」
運転手のアナウンスが聞こえると同時にバスは出発した。
そのバスには自分以外の客は1人もおらず、ただ一つの椅子だけが奥に置かれていた。
その時点でおかしいが、バスの装飾や雰囲気自体も不思議だった。
壁も床も丸太で覆われており、壁には草木が生い茂っていた。。
バスの奥にある一つだけの椅子も木の幹を削られた作られたような物であり、自然の中の秘密基地のような場所であった。
船や吹雪の中という場所に自分がいることに違和感を感じていたが、このバスの中に入って俺は初めて安心することができた。ここは自分がいてもおかしくない場所、と感じる癒される空間だった。
俺はその椅子に座ると、疲れが溜まっていたのかすぐに寝てしまった。
寝ている間に見ていたのは自分の学生時代の記憶だった。
中学校から始まり、高校、大学までの自分の経験が走馬灯のように再生されていた。
中学の修学旅行で船から出た後、一緒に歩いていたのは高校の友人だった。
中学時代の修学旅行は関西に行った。
中学時代に船には乗らなかった。
初めてカラオケに行ったのは中3の終わりくらいだった。
高校までに吹雪の中歩いた経験はなかった。
高校の通学路で登った坂は横道はなかった。
記憶の中では、たくさんの友人が出てきた。
あの彼女は一度も出てこなかった。
3
目を覚ますと同時に、バス停に止まった。
車窓から外の景色を見て、ここが地元のバス停だったことに気づいた。
俺は運転手にお辞儀をしてバスを降りた。
俺は短い坂を下り、そのまま自分の出身中学に向かった。
船を降りた時からの目的地というのは中学の校舎だった気がする。
中学の体育館に行くと大人になった中学の友人達がいた、同窓会の日であった。
俺は、大学生になっていた。
そこに既に集まっていた友人とは大学に行ってからどうだとか近況についての話を喋っていると、体育館の外から俺を呼ぶ声がした。
「がべ、久しぶり」
あの彼女だった。
彼女は中学生の時と変わらない制服姿で、体育館の外に立っていた。
「また会えたね。」
彼女は笑顔で、私の目を見つめてくる。
「覚えてるよね?」
彼女の目を見ると中学時代に自分が彼女と過ごしている記憶と共に、また新たに高校時代に過ごした日々の記憶が頭の中に入ってきた。
「思い出したでしょ?」
あの時もそうだった。彼女の目を見るといつも彼女との日々を思い出す。
「僕との思い出」
その記憶の中で俺は一度も彼女と花火を見ていなかった。
「僕と一緒に花火大会に行くって約束、まだ叶えてないよね。」
すると、遠くからドーンという破裂音が聞こえた。
「ねぇ、がべ。今から僕と花火大会に行こ。」
体育館の外では大きな花火が打ち上がっていた。
「綺麗でしょ?打ち上げ花火。」
突然暗くなった外に見える大きな花火、とても綺麗だった。
「約束したよね。さぁ、一緒に行こ。」
彼女は手を伸ばしてきた。
「僕の手を取って、早く行かないと終わっちゃうよ?」
彼女は体育館の中には入らずその境界まで来て手を伸ばしてきた。
「がべ、早く」
俺はどうすればいいか分かっていた。
あの少女の方へ行ってはいけないことも。
少女の目を見て、僕は言った。
「あなたは、誰?」
少女は困り顔を見せた。
「がべ、僕のことがわからないの?ほら、覚えてるでしょ」
そう言って少女は目を大きく見開いた。
次々と経験したことない幸せな思い出が侵入してくる。
「わからない。何で俺にこんなに絡んでくるの?」
少女は間を置くことなく喋り出した。
「それは…彼女だからだよ!覚えてるでしょ?僕と過ごした日々。あの日のことも、あの日のことも、全部。がべは僕と一緒に過ごしてきた。あんなに楽しくて幸せな日々は僕とじゃないと手に入らない。がべは僕と一緒に過ごして幸せだったでしょ?」
少女の喋る勢いにあわせて花火が激しく打ち上がった。
花火を背に喋る少女の目を見ると幸せだった、という記憶が入ってくる。
「がべ、続きをしよ。幸せの続きを。さあ、僕と一緒に。」
花火が次々と打ち上がっていく。
俺は花火の勢いが収まるのを待ってから言った。
「俺は何で君の名前を知らないの?」
少女が何か返そうとしたのを遮って言葉を続けた。
「俺はもう大人になった。中学、高校を卒業して大学に行っている。その俺と一緒に時間を過ごした君は、何で中学生のままなの?」
花火は止まった。
「君は誰なの?何が目的なの?」
静かな2人だけの空間に自分の声だけが響いた。
花火はもう打ち上がらない。
少女との花火大会が終わった。
その少女は寂しそうに微笑んで、
「あーあ、君はもう二度と僕と会うことはないね。」
少女の姿は見えなくなった。
外は昼間で俺はただ虚しく、体育館の外を向いて立っていた。
俺は彼女と花火大会に行く約束を果たせなかった。
4
22歳の俺は、いつも寝ている家の布団の上にいた。
俺は先ほどのことを思い出し、急いでスマホを開きあの船で撮った彼女の写真を確認しようとした。
スマホには俺が誰かと一緒に楽しそうにカメラを向いている写真があった。
しかし、その写真を良く見ようとすればするほどモヤがかかり、俺の隣に映っていた人の姿は確認できなくなった。
思い出が消えていく。
俺はとにかく悲しくて悲しくて、その場に立ちすくんだ。
ここまでが夢の中の話である。
起きたら最初にスマホを確認してみたが、夢の中とは違ってツーショットのような写真は無く、最近撮影、保存した写真が羅列されていた。
夢の中でも、起きてからも俺は泣いていた。
あーあ
終
あとがき
長いっすね。
存在しないですがすごく幸せな時間を過ごした気がします、存在しないですが。
僕っ子って属性はあんまり好きではないんですが、この僕っ子にはまた会いたいですね。
だからこの直後もう一回寝たんだと思います。
夢リセマラ野郎。
あー、あの外で花火上がってるタイミングで僕っ子の手掴んでおけば良かったなって感じあります。
怖い話だったらあそこであの僕っ子の手を掴むと夢の中に閉じ込められる的なのありそうですけどね。
ただ、夢に出てきた僕っ子の女の顔が思い出せなくて困ってます。
……そもそも最初から顔がなかったのかもしれない。
一体、この夢は何だったんでしょうか。
不思議ですね。
こういう中学時代の夢の中に出てきたような青春を過ごしていない人間としては青春コンプレックスというものを植え付けられた気がします。
これから先出会った人とどのような過ごし方をしてもこの夢のような甘い時間は過ごせないと思うと、心の隙間の存在をひしひしと感じて泣けちゃいますね。
とりあえず3ヶ月以上溜めていたブログのネタを消化できて満足です。
これでがべ捨て場も気持ちよく新年が迎えられる気がしますモ〜(干支要素)
皆さんも良いお年を。
12/29 がべ